「夫が家事を全くしてくれません。私も働いているので少しは手伝ってほしいのですが…。結婚して8年、今までそのことで何度もケンカになっているのですが、変わりません。これからもずっと我慢するしかないのでしょうか?」
何かやってくれたら、とにかくおだてまくって!
ご主人に家事を手伝ってもらう上手な方法は、とにかく“おだてる”こと。よく妻がイラっとくるのは、食べ終わった後のお皿やグラスを流し台に下げずそのまま放置されるっていうシチュエーション。そんな時は、「悪いけど、食器を流し台に運んでおいてくれる?」とやさしく頼んでみて。それでやってくれたら、「ありがとうー 助かった~!」ってちょっと大げさに喜んでみるの。すると夫は「こんなことで喜んでくれるのかー」って悪い気はしないわけ。
そこまで出来たら次にステップアップよ♪ 「ごめーん! 今手が離せないから、グラス1個だけ洗っておいて!」ってお願いするの。大抵の人は、グラス1個だけじゃなくて、その他の食器も洗ってくれるはず。それをやってくれたら、「ありがとうー! え?全部洗ってくれたの? すごいねぇ、私最初はこんなにキレイに洗えなかったよ。すごく上手! 本当に助かった~!!」ってこれでもかというくらいに持ち上げてね。こうやって褒め育てていくのよ(笑)。
私もよく主人に言ってるわよ。お肉を焼いただけで「すごいねー!」、麺を茹でただけで「上手だねー!」って(笑)。そうしたらそのうち、「肉を焼くのはオレにまかせろ。麺を茹でるのもオレにまかせろ。」となっていくのね。この“オレにまかせろ”って言葉を言わせたらこっちのものよ! もちろん、「私がお肉焼いたら固くなっちゃうからさ~。本当に焼くの上手だねー! おいしいっ♪」っておだてることは忘れないけどね(笑)。
褒めて褒めてまた褒めて、上手に育てよう!
たとえば、小学校低学年くらいの子どもが洗い物をしたら「すごーい! よくできました。ありがとう!」ってなるじゃない? それと同じことよ。ご主人は大人なんだから出来て当たり前…という考えはどこかにやってしまうことが大事。ご主人を子どもだと思って、何かやったら大げさなくらいに褒めてあげるの。
それは褒めすぎなんじゃない?やりすぎなんじゃない?って思うくらい大げさにやっても大丈夫。もしご主人があなたの感謝の言葉に対して、「ハイハイ、もうわかったよ~」って煙たがったとしても、絶対に嫌な気はしてないから。褒められ過ぎてちょっとくすぐったい気がしているだけでね。褒めて育てるのは子どもだけじゃなくて、ご主人にもかなり有効よ!
私の母は父に対しての“褒め育”がとっても上手で。夫に気分良く家事をさせる達人なの。「朝ごはんを作るのはオレにまかせろ」「パンを焼くのはオレにまかせろ」「お風呂を洗うのはオレにまかせろ」って全部父がやってくれるらしく。それで先日、母が言った言葉が「お父さんをうまく使うことばかり考えてたから、私は太ったわ」だって(笑)。さすがだわ。
父は結婚するまで全く家事をしたことがなかったのに、そこまで育て上げた母はすごいなと思ったわ。その域まで達するのはなかなか難しいことかもしれないけれど、時間をかけて褒め育てていけば、ご主人も家事に協力的になってくれるはずよ。最初から100を求めないで、0から1へ、1から2へと少しずつステップアップしていってね。
大げさなくらいおだてて、褒めて、「オレにまかせろ!」と言わせる。 これが夫婦円満のレシピよ♪