コミュニケーション

のび太はのび太のままでいい

 

私のLINEによく寄せられる相談でとても多いのが

「自分に自信がありません」

「他の人よりも〇〇ができなくて辛いです」

「成長したくて勉強していますが、なかなか成長を実感できません」

という相談が毎日何十件と届きます。

 

自分を責めてしまう人の特徴として、
頑張りすぎる、上を見すぎて頑張ってしまう、ということがあります。
「成長」を望むはとても素敵な心がけですが、

覚えておいてほしいことがあるんです。

のび太はのび太のままでいい

みなさんはドラえもんに出てくる

【のび太くん】を知っていますよね?

 

のび太くんはいつもトラブルに巻き込まれては

「助けて〜ドラえも〜ん(TдT)」

と、ドラえもんに

助けを求めている可愛いキャラクターです。

 

そしてドラえもんは助けを求められると、

いつものび太くんを助けてくれます。

 

そんなドラえもんとのび太くんですが、

ドラえもんはのび太くんに

 

「もっと自分で頑張れよ!僕にばかり頼るなよ!のび太くん」

そうのび太くんを鼓舞させるようなことはたまに言いますが、
そんな頼りっぱなしののび太くんを見捨てることはしません。

 

のび太くんはずっと のび太くん。
出来杉君に憧れることはあっても、出来杉君になりたい!とは思っていません。

そう、これでいいんです。

 

もし、自分がのび太くんみたいに、
いつもまわりの人に助けてもらっているなー
と感じているのであっても、それを悩みに変えなくて良いんです。

諦めることの大切さ

 

のび太くんとドラえもんではありませんが、
世の中には【その人にあった役割】があります。

 

すごく仕事ができる人、
面倒見がいい人、
ちょっと仕事は苦手だけど会社の空気をよくしてくれる人、
人に甘えるのが上手な人、
頼られると嬉しい人、
などなど

だから、自分が人と比べて劣っているな、、、
と思うところがあったらきっぱりと諦めてしまうことが一番いいんです。

 

「なんであの人はこんなにできて僕はこんなにできないんだろう…」

そういうふうに、
他者と比べちゃう気持ちはわかりますが、
のび太くんにはのび太くんの役割があるんです。

 

「助けてードラえも〜〜ん(TдT)」

とドラえもんに頼り、

 

ドラえもんが助けてくれたら

「ありがとう!ドラえもん!」

と元気よく笑顔でお礼を言うことが、
のび太くんの役割なんです(キッパリ!)

 

ドラえもんものび太くんがちゃんと頼ってくれた方が
嬉しいんです。

 

ドラえもんはのび太くんを助けたくてウズウズしてるんです。

 

ドラえもんはのび太くんを助けるために
わざわざ未来からタイムマシンでやってきました。

 

ドラえもんはのび太くんが困っていたら
自分のできる範囲で精一杯のび太くんのことを助けます。

ドラえもんだけではないですよね、
人は頼られると嬉しいんです。

 

のび太くんも、いつも助けてもらっていて

「ぼく、こんなにしてもらって何で恩返しすればいいの?」

とも言いません

 

のび太くんはただただ、受け取ります。
等価交換ではありません。

ただただ、助けてもらいます。

ちゃんと受け取ることが
ただただ受け取ることが

のび太くんの役割なんです。

 

でもね、のび太くんの役割は頼りっぱなしのダメ人間なのでしょうか?

のび太くんはダメ人間ではない

のび太くんは頼るときには素直に頼りますが、
ダメな人間ではありません。

大長編での冒険しているのび太くんにはそれがわかりやすく描かれています。

のび太くんはとても優しい心をもっています、
仲間への思いやり、自然や動物を愛する心。
想像力が豊かで夢もいっぱいあります。

仲間がピンチなときには勇気を出して助けに行くし、
ドラえもんが壊れた時にはのび太くんが誰よりもヒーローになったりする時もあるんです。

そう、いつもの
ドラえもんが「助ける役割」
のび太くんは「頼る役割」ではなく、

のび太くんが「助ける役割」になることもあるんです。

ひみつ道具に頼りっぱなしではないんです。

のび太くんはのび太くんで、できることを精一杯やっている。

それで、いいんです。

 

これは私達の生きている社会や仕事ってそうなってますよね。

私は自分では髪を綺麗に切れない。
だから美容師さんに助けてもらう。

私は自分1人でできない仕事がいっぱいある。
だからアシスタントの「あやぱん」に助けてもらう。

でも私のできることは精一杯やる。
できないことは素直に頼る。

 

だからあなたも

できない時は素直に諦めて助けてもらいましょう。
そして、できることは精一杯やってみましょう。

 

助けてもらうときには

ただただ助けてもらって、受け取る

それだけで、いいんです♪

 

誰かを助けると、回り回っていつか自分も誰かに助けて貰える人にあります。
助けた人に自分が助けてもらうこともあるかもしれないけれど、
そうではなく、時間もタイミングも相手も変わっていつか誰かから助けて貰える人になるんです。

 

また、のび太くんはいっぱい助けてもらったからこそ、
いっぱい失敗したからこそ、大人になった時に輝きます。

それは「のび太の結婚前夜」でしずかちゃんのパパがしずかちゃんに言った言葉に全てが集約されています。

「のび太くんを選んだ、きみの判断は正しかったと思うよ。
あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。
それがいちばん人間にとって、だいじなことなんだからね。
彼なら、まちがいなくきみを幸せにしてくれると、ぼくは信じているよ。」
しずかちゃんのパパ 藤子・F・不二雄著『ドラえもん(25)てんとう虫コミックス・小学館・のび太の結婚前夜』

 

 

それでも、「申し訳ない」という心のブレーキがかかってしまったら

そこで

「〇〇さんありがとう♪」

「〇〇さんのおかげで助かりました♪」

「〇〇さんって頼りになりますね♪」

「〇〇さんって優しいですね♪」

 

こういうふうに相手に言葉をプレゼントできれば

もぉ最高です♪

 

言葉のプレゼントでいいんです。

のび太くんも、ドラえもんには

言葉のプレゼントをしていますね♪

 

頼りなれてないと最初の一歩は怖いかもしれないけれど、

 

思いっきり頼ってみてください。

甘えてみてください。

 

世界は意外と優しいよ(◍ ´꒳` ◍)

 

あなたは、ちゃんと頼れてますか?

甘えられてますか?

自分で全部やろうとしちゃっていませんか?

覚えておいてね

自分の「できること」を成長させるのもとても大切。でも

それと同じくらい「できないこと」を認めて頼ることも同じくらい大切ですよ。