コミュニケーション

【特別企画:座談会レポート3回目】

今回も前回の座談会の続きをお送りします! 夫に対しての不満や自身が抱える不安など、主婦たちの本音が続々飛び出した座談会の様子は必見です。目からうろこ!思わず納得!の吉井さんによるアドバイスもチェックしてくださいね。

参加者データ
Aさん(44歳、専業主婦)・・・結婚14年目。夫と二人暮らし。
Bさん(40歳、フルタイム)・・・結婚10年目。夫と二人暮らし。
Cさん(31歳、専業主婦)・・・結婚8年目。夫、子ども1人(6歳)。

Cさんの場合
「何でも子ども中心の生活。夫の笑顔が減っているのが気がかりです…」

吉井:最後は… Cさん。あなたのお悩みは?

Cさん:子どもがいる分、何でも“子ども、子ども”になってしまっていると思うんです。夫のことは二の次というか…。

吉井:パパ中心にはしてあげられないの?

Cさん:私が病気していたこともあって、キャパオーバーで…。家の中を片付けられなかったりすると、帰宅した夫がハァ…ってため息つくんですよね。今年はもうちょっと頑張って片付けようと思うんですけど。

吉井:片付けなくていいんだよ。

Cさん:え?

吉井:物置用として半畳くらいでいいから空けられないかな? 押し入れ半畳でもいいし。半畳分空いたスペースがあれば、旦那が帰ってくる!!ってなったときに全部詰め込んじゃえばいいから。

Cさん:ほぅ~!

吉井:そうすると物がなくなって片付いたように見えるじゃない! 私は、寝る前に好きなアメリカのドラマを見ながら半畳分だけキレイにするっていうのをやってるんだけど、この中だけ整理すればいいやって思うとすごく気がラクよ。隅々までキレイにしようって思わなくていいの。ラク~にやっていいのよ。

Cさん:そうですね~。

吉井:あと、うちの母から言われたことで、夫婦円満の一番の秘訣は「子どものことは10あるうちの2か3でいい」ってことなの。子どもは勝手に育つから大丈夫よって(笑)。「私の愛情はお父さんが7、あんたたちは1.5ずつかな」って言ってたのね。
以前のお悩みをチェック!

Cさん:へぇ~。

吉井:なんでよー!って子どもからしたら思うじゃない。それで聞いたら、「私とあんたたちは血がつながっているから、どんなにケンカしようが何があろうが大丈夫でしょ。でもお父さんとはそれがないから、一番に見てないとダメなんだよ」って。「私とお父さんが冷めきった関係よりもラブラブでいたほうが、あんたたちもいいでしょ?」って言われて、確かにそうだなって。

Cさん:ふーむ(感心)。

吉井:Cさんのお子さんはもうすぐ小学校に上がるんだったら、日本語も使えるし、トイレも何でもかんでも一人でできるじゃない。それこそいい機会だから、「あなたが一年生になったから、私はお父さんへの割合を7に戻すわね」くらいお子さんに言っちゃっていいんじゃないかな。

一同:え~っ(笑)。

Cさん:ほんとですか!? でもそれを聞いたら夫はよろこぶと思います。

吉井:「パパ我慢させてたね! これからまた学生時代みたいに楽しくやろうよ~」って。子どもには「あんたは学校の友達と遊べばいいの!」って(笑)。

Cさん:(笑)

吉井:子どもが寂しがっても、小学校から帰って来たらちゃんと「おかえり~!」って迎えてあげられるでしょ。そういうときにフォローしてあげればいいじゃない。子どもがいなくてお父さんがいるっていうシチュエーションはなかなかないと思うのね。だから、お父さんがいるときはお父さんが主軸。お父さんがいないときは子ども中心に見てあげれば、子どもはそうそうすねないと思うよ。

Cさん:そうですね。今は、子どもが8で夫が2ぐらいですね…。

吉井:でしょ? それって男からしたら、オレは金稼ぎロボットか?ってなるのよ。しかも、オレの子でもあるのにオレは数時間しか会えないと。…寂しいじゃない?

Cさん:うーん、そうですね。「子どもばっかりもいいんだけど、オレもたまに寂しいんだよ」って言うんですよね。

吉井:そりゃ寂しいよ~。女の人はお母さんになるけど、男の人はお父さんにならないからね。それは産んでないから。女の人は結婚・妊娠・出産で環境がガラリと変わるけど、男の人は結婚しようが、妻が妊娠・出産しようが、会社行って仕事して家に帰って寝るっていう日常は変わらないからね

一同:あー なるほど。

Cさん:お腹に子どもがいたときも、話しかけなよーって言ってやっと話しかけたくらいで。

吉井:そりゃそうよ。自分のお腹にいるわけじゃないから、実感湧かないよね。

Cさん:ですよね。楽しかった学生時代の関係に戻りたいなって思うんですけど、どうやって戻せばいいのかなーって。自分のほうから甘えていけばいいとは思うんですけど。

吉井:そうだね~。たとえば学生時代の写真とかを持って「今日写真整理してたら出てきたんだけど、懐かしくない~?」って恋人時代みたいにご主人に密着して一緒に見たりとかね。

Cさん:あぁ(笑)。

吉井:それで付き合いたてのカップルみたいな行動をやってみたら。「懐かしいね~。でも子どももようやく小学校に上がって、私もこの数年間お母さんになろうとしちゃったけど、やっぱり彼女みたいでいたいな~♪」って。

一同:(笑)

Cさん:あぁー すごーい(感心)。

コスプレで夫婦円満!? 恋人時代のキモチを思い出して

吉井:妻がお母さんになろうっていうのが、男からしたらなんだか離れていっちゃう気がするんだよね。あーオレが好きだったあの子じゃないんだ… みたいな。キャピキャピしてたあの子がいつの間にかしっかりして、急にお母さんになって…ってかんじになっちゃうから。

Cさん:なるほど。

吉井:学生時代の服とか持ってる?

Cさん:持ってます。捨てられなくて。

吉井:そしたら、その頃の服を着て「何これー。懐かしくない? もう今じゃ恥ずかしくて着られないね」ってケラケラ笑ってみたり。ご主人と二人でコスプレしてみたら?

一同:(笑)

吉井:それで昔の写真を見てたら一瞬だけタイムスリップできると思うから。うちもたまーにやるよ。結婚式のときのムービーを見せたりする。

一同:えー?

吉井:ケンカしちゃったときとか、悪いことしちゃったなーってときとかは、主人が帰ってくるのにあわせて料理を作りながらムービーを流すの。あーこれ懐かしいと思って見てたんだよね~ってかんじで。無理やりそこに持っていかせる、みたいな。

一同:(爆笑)

吉井:それも長ーく流してるとウザイから、途中で止めてテレビに切り替えていいのよ。一瞬だけでもそれを見させるっていうのが大事だから。

一同:えー すご~い(感心)。

編集部:ちょっとしたテクが…。

一同:(爆笑)


吉井:いつまでも彼女のときの自分を忘れないでほしいよね。彼氏と彼女の延長線上でパパとママになったけど、元は彼氏と彼女だから愛し合えたわけだから。最初からパパとママになろうよで結婚したわけじゃないんだから。元は「私はあなたを好きで、あなたは私を好きで」の契約を忘れちゃだめだよね。

Cさん:完全に忘れてました、それを。

一同:(笑)

吉井:学生時代にプレゼントしたもの覚えてる?

Cさん:キーケースとかあげたのは覚えてますけど。

吉井:そういうのでいいんだよ。また学生時代にあげたものと同じものをプレゼントしてもいいし。最初にデートに行ったところにもう一回行ってみるのもいいし。男の人って初恋を忘れられないっていうじゃない。女の人よりも思い出が好きなのよね。オレとのあのときのこと、お母さんになってもちゃんと覚えてくれているんだなっていうのってうれしいんだよね。

Cさん:へぇ~! 意外とそういうところはセンシティブなんですね。

吉井:そうよ~! 仕事ではいつも現実を突き詰めてるわけじゃない? 男の人は結婚したら40年近く働かなきゃいけないっていうプレッシャーとともに仕事をしているわけよ。そうするとやっぱり仕事が中心になっちゃうのは仕方ないよね。子育てだって40年しないよ?

一同:わー 確かに!!

吉井:やって20年でしょ。

一同:そうですねぇ。

吉井:20年経てば成人じゃない。でも夫が妻の面倒を20年みたからって、妻は独り立ちしてくれないじゃない?

一同:(笑)

吉井:40年仕事をしていくっていうのはものすごいプレッシャーがあるのよ。だけど女の人は子育てしている私のほうが大変!っていうじゃない。違うよ、大変なのは夫のほうだよ~!

一同:なるほど~。

Cさん:家帰ってご飯を食べながらYouTubeとか見るんですよね。「これが唯一の娯楽なんだよ」ってわざと聞こえるようにボソッというんですよ。

一同:(笑)

吉井:ほらー(笑)。夢見させてあげようよ! でもYouTubeだったりマンガだったりゲームだったり、はけ口がちゃんとわかってるじゃない。それがわからないと、お酒に走ったり、キャバクラに走ったり、ギャンブルに走ったりするわけよ。だからYouTubeとかゲームを家庭でしてもらってうまく吐き出させてあげるのはいいことだと思うよ。

Cさん:友達に夫のことを相談したときに言われました、「お酒も飲まないし、ギャンブルもしないし、キャバクラにも行かないんでしょ?」って。「しないよ。すべてがゲームだよ」って言ったら、「だったら何が不満なの?」って。

吉井:でしょー? 思うもん、それは贅沢すぎるよって。ドロドロの家庭ってあるよ、昼ドラみたいな。

Aさん:それよりはマシだって思えば…。

吉井:そうよそうよ~! これぐらいでおさまってくれてるからよかったなって思ってるほうがいいよ。

一同:確かに~!

吉井:絶対的に大事なのは、「夫が7~8」ってことよ。

Cさん:逆転するわけですね。

吉井:そう逆転! 男の子だから放っておいても大丈夫よ~。むしろご主人と仲良くやっていれば、子どもが家族っていうものに憧れをもってくれるから。お父さんとお母さんが仲良ければ、「いいな~。じゃあオレもいい嫁さん見つけて早く結婚しよう」ってなるのよ。そこはお手本になってあげて。子どもにかまってあげる必要性はあんまりないからね。

Cさん:そうですか…。そのほうが、親も子離れしやすいんですかね? 小学校に上がったら一人で帰ってこられるかなーとかばかり考えてしまって。

吉井:それよりも、ご主人が一人で帰って来られるかを考えてあげたほうがいいわよ。

一同:(爆笑)

吉井:子どものことはちゃんと見てるから、それこそアンテナ張ってるじゃない。今日体調悪いかなとか疲れてるかなとか。

Cさん:まぁなんとなくわかりますよね。

吉井:それをご主人にやってあげるのよ。子どものことはなんとなくわかるけど、夫のことはちょっと力を入れて見てあげないとわからないから。

一同:なるほど~。

Cさん:夫を子どもだと思えばいいんですか?

吉井:うーん、子どもって思うと世話焼き過ぎちゃって、それはウザイから。やっぱり夫のことは大人として扱わないとだよね。で、困ったときはお母さんを見習うといいと思うよ。夫婦のことや子育てのことを相談してもいいと思う。お母さんも娘に頼ってもらえてうれしいと思うし、それって親孝行にもなるし。一番身近な師匠ってかんじかな。

一同:なるほど~。

吉井:お姑さんに相談してもいいんだよ。きっとよろこぶと思う。それでご主人にも「オレのおふくろと仲良くしてくれてる」って思われるからね。今の自分の家事レベルってまだまだお母さんのレベルには達してないじゃない。まだまだ学ぶこといっぱいあると思うのよ。腕を磨いていったら、これからどんどん暇じゃなくなってくるから。習い事とかする時間もなくなっちゃうかもね。

Cさん:そうですねぇ。頑張ります!

吉井:出来る範囲でいいからね。これからは“夫が8、子どもが2”で見てあげて、ご主人の笑顔を増やしていってね! それが夫婦円満のレシピよ♪

一同:は~い♪ 今日はとっても勉強になりました。ありがとうございました!!