コミュニケーション

【特別企画:座談会レポート2回目】

今回は前回の座談会の続きをお送りします! 夫に対しての不満や自身が抱える不安など、主婦たちの本音が続々飛び出した座談会の様子は必見です。目からうろこ!思わず納得!の吉井さんによるアドバイスもチェックしてくださいね。

参加者データ
Aさん(44歳、専業主婦)・・・結婚14年目。夫と二人暮らし。
Bさん(40歳、フルタイム)・・・結婚10年目。夫と二人暮らし。
Cさん(31歳、専業主婦)・・・結婚8年目。夫、子ども1人(6歳)。

Bさんの場合
「夫がゲームに熱中しすぎて会話がありません。もっと話をしたい!」

吉井:それではBさん、あなたのお悩みは何かしら?

Bさん:夫がゲームが好きすぎて、会話があまりないんです。私がいないときにしてもらうのは全然いいんだけど、帰って来たらゲームをしないでもっと話をしたいなって…。

吉井:どんな話をしたいの?

Bさん:普通にその日あった出来事だとか、本当に他愛のない話とか…。別におもしろい話をして笑わせてほしいとかそういうことではなく(笑)。(ゲームばっかりしてないで)もうちょっと人間らしくなろうよっていう。

Aさん:すごいわかります~!

Bさん:そう。それで、「家のことどうするの?」みたいな大事な話をしようとすると逃げるというか、のらりくらりとかわされるから結論も出ないし、この人何考えてるんだろう?って。もう10年も一緒にいるのに、コミュニケーションをうまくとれてないのかなって思ったりして。

吉井:うーんそうか。実はすごく答えは簡単なんだよね。「この人何考えてるんだろう」って考えてるじゃない? きっとご主人のほうも同じこと思ってるよ。

一同:(笑)

Bさん:そうか~!


吉井:うん。「家のことどうするの?」みたいに「●●のことどうするの?」って聞き方をしてるじゃない? 「どうするの?」じゃなくて、「私はこう思うんだけど、あなたはどう?」みたいな聞き方のほうがいいよね。で、ちょっと言い方悪いけど、男性って「それはオレの問題じゃないし」ってとこがあるんだよね。

Cさん:そうか~!

Bさん:わかりますわかります。引っ越ししなきゃいけないんですけど、夫の反応が悪くて、引っ越ししたいのは私だけなのかなってすっごく思うんですよ。

吉井:男の人ってね、家にいる時間すごく短いの。ご主人は睡眠時間抜いたら何時間家にいる?

Bさん:2時間くらい…?

吉井:たぶん2、3時間いないくらいだよね。2、3時間の家なんて、どうでもいいのよ。

一同:なるほど~(笑)!

吉井:女性からしたら家は城だけど、男性からしたら今と同じようにエアコンがあって、寝るところがあって、お風呂があればいいかな、ぐらいでしかないんだよね。

Bさん:そうなんですよ。引っ越し先について私はいくつも条件を出すんですけど、向こうは2、3個しかなかったり。

吉井:うんうん、だから「ここが私はいいと思うんだけどどうかな?」っていう聞き方じゃなくて、「私はここに住みたいんだけど、いい?」くらいに言ったら、ご主人は「いいんじゃない?」ってかんじにたぶんなると思うよ。この「いいんじゃない?」は、“どうでもいい”んじゃなくて、“おまえがしたいようにしていいんだよ”って。“オレが好きなおまえが決めてくれたんだからいいんだよ”ってことだと思うのね。

Bさん:あぁ~(感心)。

吉井:そこを女性が卑屈になって「“いいんじゃない”って何??」っていうふうになると、「だってオレ“いいよ”っていったじゃん」ってこじれちゃう。だからいいふうに考えればいいの。そこはわがままに言っちゃっていいのよ。「私ここ住みたい!こんなところ住めたらうれしい!」って笑顔で言ったらご主人も「おーいいじゃん、いいじゃん」ってなるし。逆にこっちが恐る恐る「ごめんね忙しいのに… あのさ家のことなんだけれども…」みたいに下から来ると「何っ?」ってかんじになるじゃない。

Bさん:面倒くさいなーみたいな。

吉井:そうそう。で、さっき言ってた「会話をもうちょっとしてほしい」ってことだけれども、会話っていうものを男性と女性とでは全く違うふうに思ってるのよ。女性って日々あった出来事とか他愛のない話をしたいじゃない。それは、女性にとっては会話そのものがコミュニケーションだからなの。でも男性にとっては、“会話=物を伝える手段”なの。こうこうこうだからこうなる、みたいな内容があっての会話ね。そこでもう、男性と女性の会話に対する比重が全く違うんだよね。

一同:あーわかります。

Bさん:自分が要求をしすぎているんだなって思うときがあるんです。私こんなにしゃべってるのにちゃんと聞いてくれてるの?とか、私はこういうことが聞きたいのになんで答えてくれないの?とか…。でもたぶん彼にとってそれは本当にどうでもいいことで、話したところで変わらないでしょって思われてるかなって。

Aさん:それよく言われる、私も。

吉井:ねー、あるよね。「で、何?」っていう。

一同:そう!!

Bさん:それでストレスが溜まっていくっていう。

Cさん:溜まる~(笑)。

吉井:女の子同士で話してると、次から次へと会話変わっていくでしょう?

一同:変わる変わる~!

吉井:「うちの彼氏がさ~」って話したら、次の人が「今日私新しいネイルしたの♪」ってなって、「ここの紅茶おいしいねぇ~」って話して、で1時間2時間よくわからない会話をして、じゃあお店出ようかってなったら、「今日楽しかったね~!!」ってなるじゃない。

一同:そうそうそうそう(笑)!

夫は今日何を望んでいるのか、アンテナを立ててみて

Bさん:何しゃべってきたの?って言われると、何だっけ?って(笑)。

Aさん:そうそうそう(笑)。

Cさん:(笑)

Cさん:なりますよね~(笑)。

吉井:でも男の人と居酒屋さんとか行くと、みんなでひとつのことをラストまで話すのよ。

一同:あーそうですねぇ。

吉井:ひとつテーマ設けたら、ずっとそのことを話して、解決策にいくまで「オレはさ、こういうこと本で学んだんだけど、それやってみなよ」とかさ。何か解決へ持っていってあげようっていうとこがあるのよ。だけど女性は、ただ聞いてほしい、共感してほしいってところが強いから、ホントね、チグハグなんだよね。男性が喜ぶ会話と女性が喜ぶ会話って、むしろ真逆なものだから。でもそれも恋愛のときは楽しかったりするじゃない?

一同:うんうん。

吉井:恋人同士の会話が楽しいのは、もっと相手に好かれたいとか愛されたいっていう気持ちがあって、そこは話を擦り合わせようっていうのがお互いにあるから。相手がつまらない話をしても「そうなんだ~ 楽しそうだね♪」って聞けちゃうの。いい意味でお互い無理してるのよね。で、その時代が終わって夫婦になって… みなさんは結婚して8年、10年、14年でしょ?

一同:はい。

吉井:それぐらいになるとお互いに、オレの私の結婚した相手だしってなっちゃう。「なんで話聞いてくれないの?」「なんでわかってくれないの?」「なんで私の喜ぶことしてくれないの?」「なんで私が話しててもそんなにつまらなそうなの?」っていう、“私”が主軸になっちゃってるんだよ。“あなた”が主軸じゃなくて。だからそれは楽しくなくても仕方ないよね。

一同:ハァ…そうか…(笑)。

吉井:で、なんで男性が水商売のお店にいくかというと、会話のすべてにおいて“あなた”を中心にしてもらえるから。お店側としたら、また来てもらいたいから男性を楽しませようってするよね。お店と男性の間には契約はないから、また来てねー!って言っても、またねとおばけは出たことがないっていうからね(笑)

一同:(笑)

吉井:またね、って言われたいから何とか楽しませようとするのよ。全く興味のない車のエンジンの話とかされても「えーっ スゴイ♪」ってね(笑)。でもみなさんはすでに「またね」をゲットしてるわけじゃない。絶対私のもとには帰ってくるっていうのあるでしょ? だからいろいろ夫に要求しちゃうんだよね。

Bさん:なるほど~。

吉井:その安心感のせいで自己中になってしまってる部分はあるんじゃないかなぁって。だからそこはちょっと考えてみて、自分が話したい会話を求めるんじゃなくて、相手がどんな話を今聞きたいかな?とかアンテナを張り巡らせてみて。今日は私と笑いたいのかな? 彼が話したいのかな? BGMのように私の話を聞いていたいのかな?とか察知しながら会話を持っていくとご主人もすんなり受け取ってくれると思うの。これってすごく難しいけどね。これができたら水商売のママになれますから(笑)。

一同:(笑)

吉井:だから完璧じゃなくていいのよ。ちょっとアンテナを張り巡らせるだけでいいからね。「この人は今日何を望んでいるのかな?」ってアンテナを一本立てるだけでだいぶご主人に対しての見方が変わってくるから。

Aさん:たとえば「なんか疲れているみたいだったから、今日のメニューはこれにしてみたのよ」って言ってもいいんですか?

吉井:うんうんそれはね、後出しジャンケンくらいのほうがいいと思うよ。私は後出しジャンケンで、あたかも私はあなたのことを知ってましたよってことをよくやるの。

一同:(爆笑)

吉井:たとえば夏に冷や奴を出すとするじゃない。それで主人が「オレ今日冷たいもの食べたかったんだよな~」って言ったら、「だと思ったんだー! 今日さ~ちょっと疲れてたじゃん!」って。

一同:(爆笑)

吉井:後出しジャンケンで、あたかも「そうそう、私気付いてた~」って(笑)。そうすると、そこまで男性って考えてないから、「オレのことここまでちゃんと見てくれてるんだ~」ってなるわけ。

一同:へぇ~スゴイ!

吉井:「私はあなたのことわかるのよ~」ってなると、夫は「あー やっぱりオレにはおまえしかいないわ!」って思うから。これ結構大切よ。

Bさん:自分のこと考えてくれているって思うとやっぱりうれしいですよね。

Aさん・Cさん:そうですよね~。

吉井:ちゃんと家に帰って来てくれるんだから、ご主人にゲームぐらいやらせてあげようよ。ゲームは彼にとっては息抜きなんだから。仕事で疲れて帰ってきて、それでゲームしちゃダメなんて言われたらかわいそうよ。
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Bさん:そうですよね。辞めさせようとして、ついゲームの邪魔をしたり、イヤなこと言ったりしちゃうんですよね。

吉井:うわっ、それはウザイっ!!

一同:(笑)

Bさん:ですよね~。そんなことをしてる自分もイヤで、どうすればなくなるんだろうと思って…。放っておくのが一番だけど放っておくと永遠だよね…っていうか。

吉井:私の場合、主人が小説やマンガを読んでいるときは何も言わずに猫になるの。足元に行ってくっついてね、何してるの?って言われたら「充電してま~す♪」って。で、しばらくしたら「充電できたから帰りま~す♪」って。それぐらいでもスキンシップは取れているし、ウザイよ~って言われたら「はいはーい♪」って言って、スススーっていなくなって。それこそ10~20秒くらいよ。

一同:へぇ~ スゴーイ!!

吉井:それで「あー充電できた。ありがとう♪」って言って帰っていくと、それだけで男性はよろこんでくれたりするから。そんなんでいいの?って。

一同:へぇ~!

吉井:人と人のコミュニケーションというより、ペットになりきってご主人とコミュニケーション取ったほうがラクだよ。自分のイライラも途切れるし。勝手にかまってもらって、勝手に帰るっていうのいいよ~♪

一同:(笑)

吉井:ご主人は犬好き?

Bさん:好きです。

吉井:じゃあ、明るく陽気に「ワンワン♪」って犬になりきってご主人に甘えてみて。ちゃんとかわいくね♪

Bさん:はい… や、やってみます。

一同:(笑)

吉井:最後は… Cさん。あなたのお悩みは?

Cさん:子どもがいる分、何でも“子ども、子ども”になってしまっていると思うんです。夫のことは二の次というか…

☆この続きは次回お送りします。お楽しみに!