部下や後輩などに接客のテクニックや
おもてなし、
コミュニケーションについて
教える立場になるときって
ありますよね。
自分が教える立場になったとき、
「一生懸命教えているのに
なかなか部下が育たない…」
「部下のコミュニケーション力が
一向に上達しない…」
「頭では理解できているはずなのに、
なんでこの子は行動できないんだろう」
というような悩みを
抱えた経験はありませんか?
「私は一生懸命教えているのに、
なんでわかってくれないの?」と
思っているかもしれませんが、
もしかしたらその原因、
あなたの教え方がもったいない、
もしくは惜しいからかも
しれません。
思い出してみてください。
皆さんは部下や後輩に対して、
どのような教育をしていますか?
「こうこうこうだから、
こういうふうにやるんだよ」
というように、
教えること、伝えることを
一方通行でやってしまっては
いないでしょうか?
実はそれだと、
残念ながら相手は
成長してはいきません。
なぜなら接客やおもてなしなど、
コミュニケーション能力を
あげたい場合は、
頭で学ぶのではなく
実際に行動をする、
声に出すこと、
そして自信をつけることが
とても重要になるからです。
もしかしたらあなた自身は、
自分一人で一生懸命勉強して
それを実践して
できるようになれた人
なのかもしれませんね。
だから同じように、
部下にも教えようと
思ったのかもしれません。
でもそれは、
あなた自身が特別に
素晴らしい人なんだ!と
思ってください。
人に何かを教えるときは基本、
説法のように一方通行で教えてしまうと
相手に伝わらないんです。
ちなみに私が婚活や企業研修などで
コミュニケーションについて
お伝えするときに
一番意識していることは
「僕もできるじゃん!」という自信を
参加者に芽生えさせてあげることです。
この自信を
芽生えさせることができないと、
次のステップには
いけないんですよね。
皆さんの後輩や部下に
何か初めてのことをやらせたとき
最初から上手にはできないはずです。
その失敗に対して
「ダメダメ、そんなんじゃ。
こうするんだよ」と
どうしても先輩面をしたアドバイスを
してしまいがちなのですが、
そう言ってしまうと
相手は自信をなくしてしまいます。
アドバイスをするときに大切な割合は、
みなさんがメインに考えがちな
「教える部分」は20%
くらいでいいんです。
教えて、その後実際に
「行動させてあげる部分」が40%。
そしてやってみたことへの
「振り返りと
感想をシェアする部分」が40%。
この配分が大切です。
例えば接客業だったとしたら、
最初から接客方法のマニュアルなどを
教えるのではなくて
まずは挨拶の部分から
始めてみることをおすすめします。
「おはようという挨拶は、
語尾に音符をつけた感じで
”おはよう♪”というと
いい感じになるよ!」
というアドバイスからはじめて、
それを実際に試してもらい、
できたら褒めてあげる。
そしてやってみた感想を
聞いてみてあげる。
「そんなことできて当たり前だから」
ではなくて、
「よくできたね」と褒めてあげることで
部下や後輩に
「あ、自分もできるんだ!
自分も先輩に褒められるんだ」という
自信をつけてあげて、
次のステップに進んでいく。
コミュニケーションの部分を
成長させたいときには、
この繰り返しが大切です。
これを繰り返して、
徐々にレベルを上げていくのです。
大人なんだからそれくらいは…
というのではなく、
小学生や子供に伝えるのと同じように、
まずは低い階段から
第一歩を登らせてあげましょう。
また上から目線で教えるのではなくて、
横並びになって
教えてあげてくださいね。
「これやってみようか?」
「おーすごいねー!」と
教える側が感情表現を豊かにして、
一歩一歩登らせてあげて、
少しずつレベルをあげる。
一方的にアドバイスをするのではなく、
部下や後輩を行動させ、
学びを一緒になって
シェアしていくことが大切なんです。
これが確実に
相手のコミュニケーション能力を
成長させ、やる気をアップさせる
テクニックです。